海をみながら

海の近くに生まれ、海、砂浜、山でいつも遊んで育った僕が、 今はそこで仕事もさせて貰っている。 大人になった今も、そこにはいつも海がある。

30年

たぶん僕が中学生になった頃、だから30年前くらいから働いていたお肉屋さんを先週退職した母、自分が家庭を持ってから今まで親にしてもらった事を思い返して感謝する事が多々ある、子供の頃に兄と2人で家の中で野球やったりボクシングしたり、アメフトしたり、「家が壊れるっ!」とよく母が怒っていた。幸いうちは女の子だから家が壊れるような遊び方はしないけどせっかく建てたマイホームにやめてくれ、と思うのはよくわかる。子供の頃、家の窓ガラスが綺麗すぎて時々、鳥が激突していた。そんな綺麗な窓ガラスを手でベタベタ触ると父に「いま拭いたばっかりなのになんでそこをさわるんだ!」と怒られた。いま、僕が窓ガラスを綺麗に拭いていると家の中からガラスをベタベタと触りながら「おと〜さ〜ん、頑張ってぇ〜。」という娘、おーいって思うけど笑っちゃう。何が言いたいかというと、僕の娘たちも僕の子供の頃もあんまり変わらないって事、その頃からかなり一生懸命働いていた母が仕事を辞めたのだから何かお祝いをしたいな、と思っていたら、妻の方からお義父さんとお義母さんに何かプレゼントしようと言ってきてくれた。結婚してから何回も気立の良い妻に気持ち的に救われているけど、今回もそうだった。嬉しいから妻と相談しながら僕らも履いていて気に入ってる靴にした。僕の両親は気に入らない物はすぐに孫にあげたり箪笥の肥やしにしちゃうから今回も少し心配で、気に入らなかったら返してもらって僕が履こうと思っていたが、いざ渡したら凄く喜んでくれた。それを見た僕の娘達も嬉しそうだったし、妻はこれから2人でたくさん散歩してください。って粋な言葉もプレゼントしてた。それを見て、うちの子達が大人になった時もきっといい母であり妻になるな、なんて思ったりした。うちの母は細かいし気が強いから職場で煙たがられてないのか心配だったが辞める時に花束をたくさんもらい、昨日も花束が届いたと言っていたのでこっちまで嬉しくなった。辞めた時に父が人生初の花束を買ってきたらしいしかあちゃんも頑張った甲斐があったんじゃないかな。